士業の独立に必要なのは「経験年数」か、それとも「覚悟」か?

先日、日本弁護士連合会が出している「即時・早期独立経験談集」という資料を読みました。
「即独」とは、士業登録と同時に独立開業すること。僕と同じ税理士にもありますが、弁護士のそれは、少し事情が異なります。

今回は、隣接士業である弁護士の独立事情から、自分自身のキャリアを見つめ直し、独立に必要な「本当のもの」について考えます。

目次

弁護士と税理士、「即独」の意味の違い

弁護士の即独:
司法修習(研修)の1年を終えれば、実務経験が短くても独立が可能。良くも悪くも「決まった期間」を終えれば、あとは本人の決断次第。

税理士の即独:
税理士事務所などで「2年以上の実務経験」を積まないと登録できない。逆に言えば、安定した組織に所属しているため、独立のタイミングを逃し、気づけば何年も経っていた…というケースも少なくありません。

弁護士の経験談を読んで感じたのは、短い準備期間の中で、いかに濃密なインプットと覚悟を持って独立に臨んでいるか、という熱量でした。



経験談集をみて思ったこと

リアルな声から、独立に必要な要素を僕なりに抽出してみました。

  • 本という投資はマスト
  • 借入はできるならすべき
  • 過去の成果物から徹底的に学ぶ
  • ホームページの重要性
  • 多忙になると知識のアップデートが止まる

そして、自分にとって最も耳が痛かったのが、この2つです。

  • 気軽に相談できる人がいるといい
  • リアルな営業も必要

正直、これらを自分がクリアできるか、大きな不安があります。

不安を受け入れた上で、「今、できること」

しかし、不安を数えても何も始まりません。
今の自分にできることは何か。経験談集は、その答えも示してくれました。
それは「本を読むこと」です。

独立を考えるまで、自分は本をほとんど読んできませんでした。
しかし今では、先人たちの膨大な知識や多様な考え方が、たった数千円で手に入る「本」という投資の価値を痛感しています。今まで読まなかったことを、心から後悔しているほどです。

独立後も、知識のアップデートのために本は読み続けるでしょう。そのための「速読」も、今から身につけておきたいスキルです。

経験年数だけが、独立の成功を決めるわけではない。
限られた時間の中で、どれだけ覚悟を持って準備できるか。
まずは「今できること」から、一歩ずつ進めていきます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

吉澤 徳信のアバター 吉澤 徳信 税理士

30代のクラウド専門税理士。
経営者の時間を創り出すための業務効率化、税金のTIPSを発信。
趣味はゲームと漫画で、ブログでは『逆転裁判』から
税務調査を解説したりしています。
詳しいプロフィールはこちら

目次