実は、開業してからしばらく名刺を作っていませんでした。
というのも、勤務時代は名刺交換の機会も少なく、最初にもらった名刺すら使い切らなかったからです。
しかし先日、急ぎで名刺が必要になり、どうせ作るなら「戦略的なツール」にしようと考えました。
今回は、なぜ僕の顧客向けの名刺には電話番号や住所がないのか、その理由と、30分・1枚5円から作れる具体的な方法をご紹介します。
目的別に「2種類の」名刺を自作しました
今回、作ったのは以下の2パターンです。
- ① 税務署・金融機関向け:
きっちりした情報(住所・電話番号)を記載した、従来通りの名刺。 - ② お客様・一般向け:
ホームページとブログのQRコードのみを記載した、超シンプルな名刺。
なぜ、お客様向けの名刺には情報を載せないのか?
それは、僕の仕事のスタイルに関係があります。
電話番号を載せない理由:最も効率的な窓口へ誘導したいから
僕の事務所では、お客様とのやり取りは原則としてチャットやメールで行っています。その方がお互いの時間を奪わず、記録も残るからです。
ご依頼やご相談も、情報がまとまっているホームページ経由でいただくのが、双方にとって最もスムーズです。
名刺は、その最も効率的な窓口(ホームページ)へ繋ぐための「入口」と割り切りました。
余計な情報を削ぎ落とすことで、「まずはこちらへどうぞ」というメッセージを明確にしたのです。
具体的な作り方:Canva × ラクスルが最強の組み合わせ
この名刺、実はデザインから印刷まで驚くほど簡単かつ安価に作れます。
1. デザインはCanvaで(所要時間30分)
無料のデザインツール「Canva」を使います。
「名刺」と検索すれば、お洒落なテンプレートが大量に出てくるので、専門知識は一切不要。好きなデザインを選び、文字を打ち替えるだけで、プロ並みの名刺が30分もかからず完成しました。
2. 印刷はラクスルで(100枚で約500円〜)
Canvaでも印刷できますが、少し割高です。そこで、作ったデザインをPDFで保存し、印刷は「ラクスル」に依頼しました。
結果、100枚で454円。注文から3日ほどで届きました。
今回、2パターンを100枚ずつ作っても、合計1,406円。外注するより圧倒的に安く済みました。
まとめ:名刺一枚にも「最適化」を
「自作だと安っぽいかも…」という不安は、ラクスルの印刷品質を見れば吹き飛びます。
今回お伝えしたかったのは、単なる名刺の作り方ではありません。
「そのツールは何のためにあるのか?」という目的を考え、コストと効果を最適化するという思考プロセスです。
僕は、この考え方をすべての業務に適用しています。
お客様の税務や経理業務においても、常に「もっと効率化できないか?」「このコストは本当に必要か?」と考え、最適な仕組みを提案します。