人気ローグライク・カードゲーム『Slay the Spire』。
僕もSteam版にハマり、移動中も遊びたくてスマホ版まで購入してしまったほどです。
一見ただのゲームですが、プレイするうちにこう思いました。
「これ、会社の資金繰りの感覚とまったく同じだ」と。
この記事では、その類似点から、会社の生存戦略をゲーム的に、そして実践的に解説します。
ゲームに詳しくない方でも、会社の資金繰りをシンプルに捉え直すための強力な思考フレームワークとして、きっとお役立ていただけます。
デッキ構築は「資産配分」。会社のキャッシュフローを安定させる基本戦略
『Slay the Spire』では、カード(攻撃やスキル)を集めてデッキを強化しますが、無計画に詰め込むと回りが悪くなり、肝心な時に防御が引けず敗北します。
会社のお金も同じ。
売上が上がったからといって支出を増やせば、いざという時にキャッシュが足りなくなる。
カード = 資産・支出の配分バランスが、会社の「生存率」を左右します。
デッキ圧縮は「コスト最適化」。無駄な固定費を削減する具体策
ゲームでは不要なカードを「除去」することで、必要なカードを引きやすくします。
経営ならこれは、不要な固定費や無駄な投資の削減です。
【ゲーマー向け補足】デッキ圧縮の究極系「無限ループ」
Slay the Spireプレイヤーならご存知かもしれませんが、このデッキ圧縮の究極系が「ウォッチャー」というキャラクターです。ウォッチャーは、デッキを10枚以下、時には5枚程度まで極限まで圧縮することで、毎ターン同じカードを引き続け、無限に攻撃できるコンボを成立させることができます。
これは経営も同じ。徹底的に無駄を削ぎ落とし、筋肉質になった会社は、外部環境の変化(敵の攻撃)をものともせず、圧倒的な利益率(攻撃力)を叩き出すのです。
あなたの会社のデッキにも、こんな「呪いカード」が眠っていませんか?
- 成果を生まない広告費
- 使われないサブスク契約
- 効率の悪い業務フロー
こうしたカードを支出から外せば、生存率は飛躍的に上がります。
『Slay the Spire』式・会社の財務健全性診断(資金繰り改善チェックリスト)
あなたの会社の「デッキ」は、どれくらい強いのでしょうか。
5つの質問に答えてスコアを出してみてください。
質問 | YES | NO |
---|---|---|
Q1. エナジー(月次キャッシュフロー)は常にプラスで安定しているか | 2点 | 0点 |
Q2. デッキに「呪い(不採算事業、不良債権)」がない | 2点 | 0点 |
Q3. 強力なレリック(独自強み・特許・ブランド)を保有している | 2点 | 0点 |
Q4. 「ポーション」(緊急融資枠・即売却可能資産)を3つ常備している | 2点 | 0点 |
Q5. 定期的にデッキ圧縮(コスト最適化)を行っている | 2点 | 0点 |
合計点数と評価
- 0〜4点:💀 デッキ崩壊寸前。即テコ入れが必要
- 5〜7点:🛠 改善フェーズ。圧縮とレリック強化で勝率UP。
- 8〜10点:🔥 心臓戦挑戦OK。攻めの投資判断も可能
診断結果別・デッキ強化プラン
・エナジー不足/呪いだらけ
まずは「デッキ立て直し」から。
キャッシュフロー改善、不採算事業整理、コストカットで出血を止めましょう。
→ まずは【スポット相談】で、デッキの緊急診断と立て直し戦略を練りましょう。
・強力なレリックがない
勝ち筋となるレリック獲得へ投資。
新規事業・設備投資・補助金活用には的確な事業計画と資金計画が必須です。
→ 「税務顧問」として、補助金活用も視野に入れた中長期の資産配分設計をご提案します。
・バランスが悪い
決算書という「セーブデータ」を正しく読み解き、攻守の比率や短期収益・長期投資の配分を調整。
→ まずは【スポット相談】で、あなたの会社の「セーブデータ(決算書)」を徹底分析しませんか?
まとめ:経営は最高のローグライクゲームだ
『Slay the Spire』の勝利は、運ではなく「必要なカードを必要なタイミングで引けるデッキ構築」にかかっています。
資金繰りも同じ。資産配分・コスト最適化・リスク分散・先読みが揃って初めて長く生き残れる。
経営の資金繰りは、リアルタイムのローグライク。
デッキを整え、先を読み、最適な一手を打ち続けることこそ経営者の最大の武器です。
あなたの会社の『デッキ構築』、始めませんか?
経営は、まさにリアルタイムのローグライクです。運だけでなく、戦略がすべてを決めます。
僕の仕事は、あなたの会社の「デッキ」を客観的に分析し、最適な一手を見つけ出すこと。
無駄なカードを削ぎ落とし、最強のコンボを組み立てる。そんなエキサイティングなプロセスを、一緒に楽しみませんか?