Googleの最新生成AI『Gemini 2.5 Pro』を、Googleアカウントを持っていてれば無料で、しかもほぼ無制限に試せるGoogle AI Studioをご存知ですか?
先日、僕のホームページで、ビジネス上致命的な不具合を発見しました。
「お問い合わせフォームが、スマホだと表示が崩れて機能しない…」
本来ならWeb制作会社に依頼し、数万円の費用と数日の時間が必要な案件です。
しかし今回は、数分・費用ゼロで自力で解決しました。
今回は、経営者こそ知るべき「Google AI Studio」という無料ツールについて、この実体験を交えてご紹介します。
はじめに:AI利用における大前提
本題の前に、重要な注意点です。便利なAIですが、お客様の個人情報や社外秘のデータといった機密情報を絶対に入力してはいけません。 当事務所では情報セキュリティを最優先とし、お客様の情報をAIに入力することは一切ありません。ここでご紹介する活用法は、全て公開情報や自社の業務範囲内での利用に限ったものです。
外注費数万円が、わずか数分・無料で解決
【事件発生】HPのフォームが壊れた…外注費数万円のピンチ
僕のホームページはWordPressで自作しているのですが、先日、スマホで確認すると不具合を見つけました。
「お問い合わせフォームが崩れて、機能していない…」
これはビジネス上、致命的です。本来ならWeb制作会社に依頼し、数万円の費用と数日の時間が必要な案件です。
【解決策】ダメ元で、AIに相談してみた
そこで試しに、Google AI Studioに「このフォームがスマホで崩れる原因を教えて」と、該当のコードを貼り付けてみました。
すると、AIはわずか数秒でコードのミスを特定し、修正案を提示。その通りに直すと、フォームはたった数分で正常な表示に戻りました。
【結果】衝撃的なコスト削減効果
今回の件で、僕は「専属のIT担当者」を手に入れたようなものです。
- かかった時間:数分(従来なら数日)
- かかった費用:無料(従来なら数万円)
これまで諦めていた軽微なエラーや改善も、これからは僕でスピーディーに対応できる。これはビジネスの機会損失を防ぎ、突発的な外注コストを削減する、とてつもなく大きな武器になります。
今回使ったGoogle AI Studioとは
Google AI Studioは、Googleが提供する生成AIモデル「Gemini」を、Webブラウザから手軽に試せる無料プラットフォームです。
本来は開発者がAI機能をテストしたり、僕のアプリやサービスに組み込むためのプロトタイプを作ったりすることを想定して提供されているとのこと。
特筆すべきは、現行で最新の「Gemini 2.5 Pro」を無料で利用できる点です。これまで有料でしか触れられなかったモデルを、ほぼ無制限に体験できるのは非常に大きな魅力です。
主な機能
Chat
基本となるのはテキスト対話機能です。質問応答、文章作成、アイデア出しなど、幅広い要望にAIが応えてくれます。
いわゆる「Gemini」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、この機能でしょう。
1日あたりの明確な回数制限はなく、1つのChatで最大約100万トークンを利用可能です。
これは日本語に換算すると約50万〜70万文字、文庫本(1冊10万字程度)なら5〜7冊分に相当します。

Stream
リアルタイム音声対話が可能な機能で、内部的には「Gemini Live」と同じような使い方ができるものです。

Generate Media
テキストによる指示(プロンプト)から、オリジナルの画像や動画、音楽などを生成する機能です。Googleの高性能な画像生成AI「Imagen」や動画生成AI「Veo」などを活用できます。

Build
AI Studio上で試したプロンプトや設定を、実際のアプリケーションに組み込むためのコード(API)を簡単に生成できます。アイデアの検証からサービス開発への橋渡しをスムーズに行える、開発者にとって非常に強力な機能です。

他にも実際に使ってみて
Generate MediaのVeo2で「小笠原諸島や沖縄の壮観で美しい海の風景」という指示で生成した動画がこちら
AI生成らしい特徴はありますが、無料でこのクオリティは十分満足かなと。