独立してから、何度かあります。
「あれ、あの領収書どこいった?」と。
机の上を探しても出てこない。
財布のポケットも空っぽ。
あの焦りは、なかなかのものです。
独立前と受験生のころ
勤務時代は、レシートを残すことなんてほとんどありませんでした。
唯一あったのは会社での経費精算くらい。
それも交通費ぐらいで、電車ならICカードで精算できるからレシートも出ない。
「レシートをもらう」習慣がなかったんですよね。
ただ、独立してからはそうもいかない。
生活の中の支出でも、仕事に関わるものは経費になります。
残しておかないと「それ、本当に経費?」と聞かれてしまうわけです。
思い出すのは、税理士受験生のころ。
一日で唯一口にした言葉が「レシートいらないです」。
朝から晩まで勉強漬けで、誰とも喋らず。
コンビニの一言だけが会話。
そのくらい、この言葉は自分の生活に染みついていました。
なくしたときの対応
どんなに気をつけても、人間なので抜けは出ます。
「一枚もなくさない」なんて、正直むずかしいかなと。
なくしたときの対応でよくあるのが、「出金伝票に記載しよう」という方法です。
ただ、これはおすすめしません。
理由はシンプルで、出金伝票を購入することでまずお金がかかる。
そして、めったに使わないからこそ、次に必要になったときに出金伝票そのものをなくすリスクがある。
じゃあ、なくしたらどうするか。
お店によっては再発行してくれることもあります。
ネット購入ならメールの明細を印刷すれば代わりになります。
それもダメなら、日付・金額・内容をExcelにメモしプリントアウトするだけで充分。
要は「説明できるかどうか」。
ゼロよりはマシ、くらいの気持ちで記録しておけば十分かと。
習慣で減らす工夫
まあ結局は、なくさない仕組みを持つしかないんですよね。
財布の中に「領収書を入れる場所」を決めておく。
帰ったら机にまとめて置く。
それだけでも、なくなる確率はかなり下がります。
なくさないに越したことはない。
でも、なくしたからといって終わりではありません。
説明できる形を持っておくこと。
それが大事かなと思っています。
まあ、それでも財布の奥からくしゃくしゃの領収書が出てきて、
「ああ、やっぱり…」って苦笑いするんですけどね。
