税理士は近くにいる必要があるのか

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税理士は近くにいるもの?

独立する前の僕は、税理士って「近くにいるもの」だと思っていました。

いざというときに会える距離。
それが当たり前だと。

でも実際には違いました。

勤務時代は、大分や長野、愛知といった東京から離れた地域のお客様も担当していました。

出張で移動するのは正直大変でしたが、やり取りそのものは距離を感じなかったんです。

クラウドやオンラインがあったからこそ、遠方でも仕事が回っていました。

結局、一度もお会いしないまま担当を終えたお客様もいるくらいで。

この経験から、「税理士の仕事に物理的な距離は関係ないんだな」と実感するようになりました。

一方で、歯医者や美容院のように「体を扱う仕事」は近くでないと成り立ちません。

だからこそ、税理士の仕事はそれとは性質が違うと感じています。


物理的な距離より大事なもの

税理士が扱うのは経営。
数字やデータ、計画といった「目に見える情報」です。

クラウド会計で数字を共有できる。
チャットで質問や相談にすぐ答えられる。
打ち合わせもWeb会議で完結する。

この流れが当たり前になった今、物理的な距離はほとんど意味を持ちません。

「近所で一番親切そうな税理士が、自分のビジネスを一番理解してくれる」

必ずしもそうではありません。
むしろ、その確率は低いでしょう。

理解してくれる相手は、隣町かもしれないし。
沖縄や北海道かもしれません。

今の時代、距離ってあんまり意味ないんじゃないかなと。


心理的な距離をどう縮めるか

では、本当に大事なのは何か。
それは「心理的な距離」です。

どれだけ同じ目線で未来を考えてくれるか。
数字を処理するだけではなく、その背景にある経営者の思いを汲んでくれるか。

「うちのビジネスをちゃんと理解してくれている」
「自分の悩みに耳を傾けてくれる」

そう思える相手なら、場所はどこでもかまわない。

むしろ、物理的な距離があるからこそ、フラットにやり取りできることもあります。

税理士選びで本当に大事なのは、“近いかどうか”じゃなくて、どうつながれるか。

未来のことを並んで考えてくれるかどうか。
そこに尽きるんじゃないかなと。

そして今は、パソコンの画面を開けばすぐにつながれる時代です。
距離はあってないようなもの。

近所にいなくても、同じ目線で話せる税理士と出会えたら。
それで十分じゃないかなと。

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この記事を書いた人

吉澤 徳信のアバター 吉澤 徳信 税理士

30代のクラウド特化税理士。
経営者の時間を創り出すための業務効率化、税金のTIPSを発信。
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