ひとり社長へ伝えたい経理の目的

日々の経理、面倒だなと思う方は多くいらっしゃるでしょう。
正直、私もそのひとりです。

ただ、面倒だからこそ、何のためにやるのかははっきりさせておきたいところです。
目的があいまいだと、経理はただの作業になってしまいます。
今回は、税理士として見てきた経験をもとに、経理の目的について書きます。

目次

誰のため?

日々の経理、誰のためにやっていますか?
多くの方は申告のため、金融機関のためにやっているのではないでしょうか。
もちろん、申告にも必要ですし、融資のときにも数字は見られます。


本来、経理は自分のためにやるべきです。
税務署や金融機関へのためだけに目的になってしまうと、せっかく時間をかけているのにもったいないです。

経理とは経営管理の略です。
つまり、日々の経理のゴールは「経営」のために数字を使える状態にすることです。

申告のために仕方なくやる。
借入のために決算書を作る。
それだけのために、ひとり社長の貴重な時間を使うのは、やはりもったいないかと。

経理のメリット

経理のメリットはお金の今・過去・未来を把握することができることです。
具体的には、以下のようなことです。

今(現在を把握する)

  • 資金繰りの把握 → 来月の支払いに足りるかが事前にわかる
  • 業績をリアルタイムで確認 → 月末を待たずに今月の利益が見える
  • 経営の異常に早く気づける → 売上が落ち始めたタイミングで手が打てる

過去(実績を活かす)

  • コスト削減の判断 → 何にいくら使っているかが数字で見える
  • 役員報酬の見直し判断ができる → 会社の利益と自分の手取りのバランスが取れる
  • 自分の会社の数字に自信が持てる → 税理士や銀行と対等に話せるようになる

未来(先を読む)

  • 税金の見通しが立つ → 節税のタイミングを逃さない
  • 融資を受けやすくなる → 数字で説明できる決算書が作れる

このように、今・過去・未来を把握することにより、節税・お金の使い方・お金の貯め方へつながります。


経理は税務署や金融機関のためにやるものではありません。
自分の会社を自分で分かるためにやるものです。
ひとり社長ならなおさら、経理を「申告のための作業」で終わらせるのはもったいないでしょう。

目的をもって経理をする

経理をただの入力作業だと思うと、しんどいです。
面倒ですし、後回しにもしたくなります。


申告のために経理をするのか。
自分の経営判断のために経理をするのか。
やることは同じでも、目的が違えば使い方が変わります。

たとえば、今月はどこから売上が来ているのかを見るだけでも、経理の意味は変わります。
売上の分析方法については、こちらの記事で詳しく書いています。

税理士が毎月見ている売上分析のポイント

ひとり社長は、時間が限られています。
だからこそ、経理を「申告のための作業」で終わらせるのはもったいないです。

経理は、税務署のためにやるものではありません。
自分の会社を自分で分かるためにやるものです。

それが、ひとり社長にとっての経理の目的だと思っています。

【余白ログ】
昨日は、TSUTAYAのSHARE LOUNGEを初めて利用しました。

この記事を書いた人

吉澤 徳信のアバター 吉澤 徳信 税理士

税理士(東京地方税理士会緑支部)。
横浜市青葉区・たまプラーザで事務所を開業。
ひとり社長・小さな会社・個人事業主の税務顧問を、クラウド会計を使って全国オンラインで担当しています。コラムは、実際の相談や自分で確かめたことをもとに書いています。

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