2026年9月30日で、インボイスの経過措置が変わります。
これまでは、インボイス未登録の事業者と取引しても、お客様側は払った消費税の80%を差し引けました。
令和8年度税制改正大綱では、2026年10月1日から2028年9月30日までは70%に変更される見直しが示されています。
インボイス登録は義務ではなく任意です。
それでも、「登録しないといけない気がする」と感じている社長は多いでしょう。
このタイミングで、登録すべきかどうかを一度整理しておきましょう。

登録したほうがいい法人
・すでに消費税を申告している
どのみち消費税を納めるなら、登録しない理由はあまりないでしょう。
登録番号がないとお客様が困る場合もあるため、登録しましょう。
・お客様から登録を求められている
制度上は任意でも、実際は取引の条件に近い話になることがあります。
・お客様が法人メインで、原則課税の会社が多い
相手が消費税の負担が増えるかどうかを気にするため、未登録だと不利になりやすいです。
・新規の法人取引を増やしたい
新規先は最初から登録済みを前提にしている場合があります。
・制作・開発・コンサルなど、法人から依頼を受けることが多い
法人の経費になりやすい仕事は、インボイス対応を求められやすいです。
・同業他社と比べて、インボイス未登録が不利になりやすい
他社と差がつきにくい仕事だと、未登録であることが不利に働きやすいです。
登録を急がなくていい法人
・自社の売上が今後も1,000万円以下の見込み
登録をすると消費税を納めなければいけなくなります。
・お客様が個人や一般消費者メイン
そもそも相手は登録しているかを気にしません。
登録しないことで本当に売上が減るか、冷静に判断しましょう。
・お客様が実際に簡易課税や2割特例を使っていて、インボイスの影響が小さい
相手への影響が小さいことがあるので、急いで登録しなくてもいい場合があります。
・取引先が少なく、相手に直接確認しやすい
「登録が必要ですか」と聞いたほうが早いです。
全員が「今のままで大丈夫」なら、急いで登録する理由はありません。
・インボイス未登録でも選ばれるだけの強みがある
価格以外の理由で選ばれているなら、未登録だけを理由に切られにくいです。
・登録による手間やコストの増加に見合うメリットがまだ小さい
登録すれば請求書の対応・保存・消費税申告まで気にすることが増えます。
売上への影響が小さいなら、あえて負担を増やさないのも十分な判断です。
私の判断軸
登録するかどうか迷っているなら、私はまず「登録しない」を起点に考えます。
もともと2026年10月以降は50%を差し引ける予定でした。
税制改正大綱により70%に引き上げられています。
お客様への影響は、当初の想定より和らいでいます。
登録をやめるには届出が必要です。
しかも登録してから最低2年間は、消費税の免税事業者に戻れません。
「とりあえず登録して、だめなら戻す」は想定より手間がかかります。
また、インボイス未登録を理由に値下げや取引停止を求めてくるお客様もいます。
そういうときに「では登録します」と即反応する必要はないです。
自社に強みがあるなら、手放す選択肢もあります。
価格だけで判断するお客様より、価値を認めてくれるお客様と取引するほうが、長い目でプラスになることが多いかと。
そういったお客様は積極的に手放しましょう。
登録の判断は、お客様との関係を見直すタイミングにもなります。
【余白ログ】
昨日は、税理士業とジムに行った後、ジョジョのスティール・ボール・ランを。
一挙配信かと思っていましたが1話だけなんですね。